英国で18世紀半ばに生産向上の目的で各工場のオートメーション化が進み、何人分もの仕事をこなすその機械達によって、大勢の労働者が失業してしまった最悪の時代がありました。
そこまでの犠牲を払って、生産向上の目的で導入したオートメーション化は逆に、この時期の国民生産の成長率を年に〇・七%以下にとどまらせる事になり、この時代が人口増の時代だった事も影響して伸び率としてはマイナスを期する事になってしまったのです。ところが、日々の仕事や暮らしに追われていた人々が、職を無くした事によって生活や考え方を見つめ直す結果となり、そのエネルギーが創造力や発想力へと変化してゆき、結果的に経済を発展させる事に成功したのです。生産向上の目的で導入されたオートメーション化が“産業革命”だったのではなく、実は人間の内面的な改革こそが18世紀イギリスの“産業革命”だったのです。
今日のIT革命、すなわち“情報技術革命”は、そのスピーディーな情報量が値崩れを招きデフレを引き起こし、企業が主導権を握っていた経済も、その誰もが入手できる情報化社会の仕組みによって今や消費者が主導権を握る時代になり、イギリスの産業革命時と同様にこのIT革命も直接的な逆効果と、江戸時代や明治時代にもあった日本経済の帳尻合わせの時期とが重なり最悪の失業率を招いています。しかし、産業革命の教訓を取り入れてか否か、日々の仕事や生活の中でのデジタル化できる作業を探し出し、迷わずデジタル化を進めている人達(企業)は少なくありません。デジタル化する事によって、その空いた時間や人材を使って創造力を高める事に徹する事が可能な時代であるという事を認識、意識するべきと考え初めているのです。
その中でデジタル化出来ないモノをいち早く見つけ出し、またはそれを高める事で初めて情報技術革命の時代が到来するのだと予感しますし、またそれを理解実践できる僅かな人達(企業)が次の時代のリーダーになるという歴史の繰り返しも否めないと感じています。
今、“情報技術革命”(デジタル化文明)によってできた私達のエネルギーのベクトルを創造力、発想力に変換するべき良き時代だと考えます。戦後、日本人から「勤勉さと愛国心」を奪い、日本を骨抜きにしたマッカーサーの“3S政策”に今私達ニッポン人はこれ以上、大切な時間を費やしていてはならないのです。 |