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雲をつくるのは太陽から放射される莫大な熱エネルギーです。
実は、太陽は水素からできている大きなガスのかたまりで、表面温度は六千度、大きさは、直径にして地球の百九倍、重さはキログラムでいえば、ニと書いて、その後に0を三十個ほどつけくわえたくらいの数字になります。中心部は、ぎゅうぎゅうづめになっていて、温度は一千六百万度、圧力は二千四百億気圧で、密度は、この地上に存在するどんな物質よりも大きく、そこで水素がヘリウムにかわるという核融合反応でエネルギーを造り出しています。
ところで、太陽はどれくらいの熱エネルギーを放出しているのでしょうか。そのことを知る手がかりは、日なたにおかれた水の温度の上昇を測ることで、およその値を知ることができます。つまり、一グラムの水の温度を一度だけ上げるのに必要な熱量が一カロリーですから、一定の重さの水を太陽光で暖めて、水温の上昇を測れば、そこに入ってきた太陽からの熱エネルギーの量を見積もることができるというわけです。その結果は、おおざっぱにいって、毎秒、一平方メートルあたり三百カロリー、ワットになおすと、およそ一キロワット、大型の電気ストーブに匹敵します。そこで、太陽から地球までの距離を半径とする大きな球面を考えて、その表面積を求め、一キロワットにその表面積の大きさをかければ、太陽が放出している全エネルギーを知ることができます。
一方、私たちは、一日に二千キロカロリーくらいの食物を摂取して、体内でエネルギーに変え、体温を保持して生きています。これをワットになおすと、およそ百ワット。つまり、生きているということは、百ワット電球と同じだけのエネルギーを造り出し、消費しているというわけです。
そこで、平均的な大人の体重くらいの太陽の゛ひとかけら"をとってきたとして、その゛かけら"が放出しているエネルギーを計算してみると、なんと、百分の一ワット。同じ重さあたりで比較すると、人は太陽の一万倍のエネルギーを造り出しているということになります。
星のかけらであって、星ではないもの、それが私たちの生命体の本質です。
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